ラボ日記「バリアフリー情報可視化・ 改善推進WG」の第1回目を実施しました。
令和8年9月9日(水)天気 雨のち曇り
参加者:香川県、県内市町、民間事業者、幹事団体約30名(オンライン含む)
場 所:かがわDX Lab及びオンライン
本日は、「バリアフリー情報可視化・ 改善推進WG」の第1回目を実施しました。
テーマは、バリアフリーに関する情報を「見える化」し、実際の改善につなげていくことです。
参加されたのは、県や県内の市町、そして不動産管理、保険、鉄道、旅行といった幅広い分野の事業者の皆さまでした。最初の自己紹介を伺っているだけで、同じ「バリアフリー」という言葉でも、立場によって見えている景色がずいぶん違うことがよく分かりました。建物を管理する立場からは長寿命化や資産価値の話が、交通に関わる立場からは駅や信号のバリアフリー化の話が、それぞれ具体的に出てきます。行政の側でも、福祉、文化施設、道路、警察と、関わる部署はいくつもあります。この多様さこそが、ラボに集まる意味なのだと感じました。
意見交換で特に盛り上がったのが、「どうやって情報を集めるか」という論点です。車両にセンサーを積んで街なかを走らせてはどうか、シニアカーや自動配送に取り組む事業者にも声をかけてはどうか、といったアイデアが次々に出てきました。段差の情報は、そうした事業者にとっても事業の成否を左右する重要なデータです。困っている方のための取組が、同時に事業としても成り立つ。その道筋が少しずつ見えてきたように思います。
もうひとつ、強く印象に残ったご指摘がありました。「作り手の理屈ではなく、使う人にとっての価値から考えるべきだ」という趣旨のお話です。私たちが用意してきたのは、困りごとを報告するための仕組みでした。けれども、当事者の方が本当に望んでいるのは「報告すること」ではなく「行きたい場所に行けること」のはずです。段差のない道を選べる地図があれば、それは報告の機能よりもずっと日常に近いところで役に立ちます。当たり前のようでいて、作っている側は見落としがちな視点でした。
また、集まった声をどうやって実際の改善につなげるかも、大きな課題として共有されました。情報が集まるだけでは何も変わりません。施設を管理される方に、どの情報を、どう伝えれば動いていただけるのか。ここは正解がまだ見えていないので、次回に向けて具体的に詰めていくことになりました。
利用してくださる方をどう増やすかについても、関係する協議会や団体を通じた周知、県の窓口業務にあわせたご案内など、現場感のある案をいくつもいただきました。こうした知恵は、外から来た事業者だけでは絶対に出てこないものです。
最後に、参加された市町の皆さまから「自分たちの地域でもいつできるのか」という声をいただいたのが、何より嬉しい出来事でした。仕組みとしてはどの自治体でも展開できます。まずは限られたエリアで小さく試し、手応えを確かめながら広げていきたいと考えています。
次回は10月中旬を予定しています。それまでに、報告の様式や成果の形を具体的にしておくのが私たちの宿題です。初回から多くの視点をいただけたことに感謝しつつ、一歩ずつ形にしていきます。
今後もかがわDX Labの活動は、noteで引き続き情報発信をしていきます。

