ラボ日記(令和5年11月28日)「高齢者等見守りにおけるセンシング活用についての勉強会」を実施しました。
令和5年11月28日(火)晴れ
参加者:かがわDX Lab会員及びかがわDX Labフェロー 約30名(オンライン含む)
場 所:かがわDX Lab及びオンライン
本日は、民間事業者から、主に自治体職員向けに「高齢者等見守りにおけるセンシング活用についての勉強会」を開催しました。
日本は世界で最も高齢化が進んでおり、高齢者「見守り」に係る自治体等の負担増加や、高齢者の「見守り」を行うご家族や地域の関係者の時間的・経済的・精神的負担の増加が社会課題となっています。
今回は、カメラ・マイク・ウェアラブル不用のプライバシーに配慮した「やさしいみまもり」についてご紹介をいただきました。
米国メリーランド大学発ベンチャーが開発した世界最先端であり、2024年からIEEE 802.11bfとして世界標準化予定のWiFiセンシング技術と、シンガポール発ベンチャーが開発した世界標準規格Matter準拠のIoT機器により、高齢者の活動や睡眠を、24時間365日「見える化」することで、離れて暮らす家族が日々の状況や変化にいち早く気付くことができます。さらには高齢者・家族間のコミュニケーション(結)が深まることが沖縄県在住の高齢者の73%をカバーする沖縄県14自治体との大規模社会実証で確認されています。
大規模社会実証の自治体アンケートにて、「孤独死対応が不十分」という課題が挙げられており、「やさしいみまもり」により、孤独死の可能性(黒信号)の時に、ご家族(自助)を中心とした対応とすることができ、地域関係者(共助)や自治体(公助)の負担を大幅に軽減することが可能です。このことにより、顕在化しつつある社会問題の孤独死や孤独死放置により生じる様々な問題に対応できます。
また、社会問題化しているアルツハイマー型認知症に対して、コミュニケーション(結)を活発にすることで、予防・改善に繋がることも分かっており、本取組により対応が可能です。
今回は、高齢化に対する自助・共助・公助のアプローチを中心にご紹介いただきましたが、かがわDX Labにおける研究項目「要支援者等の共助モデル構築WG」でも参考になる部分が多く、ワーキングメンバーを中心に積極的な質問を行い、理解を深めました。
今後もかがわDX Labでは、DXやデジタル化、業務効率化につながる勉強会を開催していきます。(かがわDX Labの活動は、noteで引き続き情報発信をしていきます)