ラボ日記「要支援者等の共助モデル構築WG」の第24回目を実施しました。
令和7年12月19日(金)晴れ
参加者:かがわDX Lab会員及びLabフェロー 約30名(オンライン含む)
場 所:かがわDX Lab及びオンライン
本日は、ラボにおける「要支援者等の共助モデル構築WG」の第24回目を実施しました。
本WGでは、認知症高齢者等の要支援者を地域全体で見守る仕組みの構築を目指し、BLEタグやスマートフォンアプリを活用した捜索支援サービスの実装に向けた検討を継続しています。行政・民間事業者・地域住民が役割を分担しながら支え合う「共助型社会」の実現を目指し、平時・緊急時の双方を見据えた議論を行っています。
今回は、これまでの進捗共有に加え、アプリの普及に向けた協力事業者の拡大、プロモーション施策、ならびにアプリ体験会を通じたユーザビリティに関する振り返りを中心に意見交換を行いました。
協力事業者の拡大に関しては、地域に根ざした事業者へのアプローチについて具体的な意見が出されました。特に、市内南部エリアでの固定検知器設置や、既存の他地域事例を踏まえた説明方法の工夫が有効である点が共有されました。また、アプリのダウンロード協力についても、企業単位での参加可能性が確認されました。
プロモーションについては、香川県や高松市による公式SNS、LINE、各種団体への周知に加え、介護事業所団体やケアマネジャー団体への働きかけの重要性が指摘されました。さらに、固定検知器の設置協力が一定数まとまった段階での合同PRや業界横断的な情報発信、メディア向け資料の整備についても検討を進める方針が共有されました。
あわせて実施したアプリ体験会では、実際に操作した参加者から多くのフィードバックが寄せられました。サービス開始時の分かりやすさやチュートリアルの必要性、文言表現の適切さ、通知設定に対する心理的負担への配慮など、実運用を見据えた具体的な改善点が明らかになりました。特に、捜索画面の表示方法や色使い、通知の頻度や音の設計については、協力者が無理なく参加し続けられる仕組みづくりの重要性が改めて確認されました。
今回のWGで得られた意見や課題を踏まえ、今後はアプリUI・UXの改善、協力者への説明方法の整理、プロモーション資料の充実を図りながら、高松市での本格的な実装に向けた準備を進めていきます。
引き続き、固定検知器の設置促進、協力事業者・協力者の拡大、運用面での課題整理を行い、地域全体で支え合う見守りの仕組みづくりに取り組んでまいります。
今後も、かがわDX Labの活動については、noteを通じて継続的に発信していきます。

